生後8週目のとき、娘の初めての予防接種に行ってきました。
予防接種の種類・受ける時期・有償か無償か等、予防接種の制度は各国で違います。
ここではイギリスの予防接種についてご紹介します。
イギリスの予防接種は?
イギリスでも日本と同じく、生後8週目から予防接種が始まり12週目、16週目と3か月連続で予防接種を受けます。その後は1歳まで何もありません。
厳密にいうと初めての予防接種は生まれる前に既に受けているのですが、それについてはこちらの記事からどうぞ。
基本的に予防接種はすべて無償です。
8週目に受けるのは、注射でDTaP(ジフテリア、破傷風、百日咳)/IPV(ポリオ)/Hib(ヘモフィルスインフルエンザb型菌感染症)/HepB(髄膜炎菌感染症)、MenB(B群髄膜炎菌感染症)、経口でRV1(ロタウイルスによる感染性胃腸炎)。
私たちは子供が1歳7か月のころに帰国する予定なので、しっかり何の予防接種受けて何を受けてないか把握していなければなりません。
日本の予防接種との違いは?
そこで、日本の予防接種と比較してみました。
比較に使用したのは横浜市のサイト、レッドブック内の情報です。
意外なことですが、横浜市が日本と世界各国との予防接種の比較についてまとめたページを作ってくださっていて大変参考になりました!
ただし、各国の情報が必ずしも最新のものとは限らないようなのでご注意ください。
日本で必須になっていてイギリスでは受けられない予防接種は水痘、結核、日本脳炎の三種。
この三つだけは帰国後に日本で受ける必要がありそうです。※追記:予約を取ればイギリスでもGPに予約をとることで薬局で有料で受けられるようです。(2020/8/2時点の情報)
BCG(結核)がないのは意外でした。どこでもやってるものかと思っていました。
逆に、日本では任意(有料)であるロタウィルスワクチンは無料で受けることができる予防接種として認められていて、生後8週時点で受けることになります。

どこでどうやって受けるの?
生後しばらくすると、NHSから自宅に初回の予防接種案内の手紙が郵便で届きます。
手紙の内容はというと「登録したGPで生後8週のときに最初の予防接種を受けられるように予約をとってね」といったものです。
まずは赤ちゃんのGP登録を済ませましょう。その際に受付で予防接種の予約もとることができます。
予防接種を受けるのもすべてGPで行われます。その後は予防接種でGPに行く度に翌月の予約をとるようにすればOK。
予防接種の曜日がGPごとに決まっているので、予約した日時に行くと待合室には予防接種待ちの赤ちゃんが数名いたりします。
特にすごく待つということはありませんでした。
予防接種について何か疑問点等あれば、訪問のミッドワイフに聞いておくことをおすすめします。
予防接種での注意点
生後8週間目の初回のワクチン接種のとき、いくつか医師から注意点がありました。
解熱剤を飲ませる!
このワクチン接種後は熱が出る可能性があるとのこと。
発熱予防のためParaetamol(イギリスで一般的な解熱鎮痛剤)の赤ちゃん用を購入して帰宅したらすぐ飲ませておくように言われました。
日本の常識からするとちょっとびっくりです!
その後薬を買ったはいいものの、味が気に入らないのか飲んでもらえず案の定38℃の熱が出てしまいました…。
しかし、その他特に変わった様子もなく翌朝には下がっていたのであまり心配はありませんでした。
レッドブックをしっかり読み込むと、Paracetamolは事前に飲ませておいた方が良いようです。
飲んでもらえないのが難しいところ…。
排泄物に注意
それから、ロタワクチンは弱毒化したものを経口で接種するため、しばらくは排泄物にウィルスが出るとのこと。
おそらく大人は大丈夫ですが念のためおむつ替えの後は念入りに手を洗うようにとのことでした。
日本で接種する場合もたぶん同じことを言われると思います。
最後に
イギリスでの予防接種は基本的には案内に従って受ければ問題ありません。
しかし、水痘、BCG(結核)、日本脳炎といったワクチンに関しては、受けさせるのかどうか・またいつどのタイミングで受けさせるかといった選択をする必要があります。
予防接種は国によって様々ですし、子供が何歳の頃渡英(または帰国)するか、またどの種類のワクチンを受けさせるか(または受けさせないか)によって対応は違ってくるところになります。
一定の年齢までに受け損ねてしまうと無償では受けられなくなってしまうこともありますし、なにより我が子が病気にかかってしまってから後悔したくはないですよね。
子どもが小さいうちに海外で生活する場合は前もって計画立てておきましょう。