イギリスで新生児&お母さんが受ける医療サービスには様々なものがあります。
簡単に分けると、以下の4つです。
- コミュニティミッドワイフ
- ヘルスビジター
- GP
- NHSのホスピタル
この記事では3.GP、4.NHSのホスピタルについて、体験談を交えて説明していきます。
1.コミュニティミッドワイフ、
GP
イギリスの出生届を出した後でGPにも登録をします。どこでも近所のGPを選ぶことができますが、両親と同じところにすることが一般的です。
GPでは、生後6週の頃に一度診察をしてもらうことになります。日本の1か月健診のようなものです。
これはPostnatal check と呼ばれていて、赤ちゃんだけでなくお母さんの診察も兼ねています。
どんなことをするの?
赤ちゃんの診察では
- 体重・頭囲の測定(なぜか身長は測らなかった)
- 聴診器を使っての診察
- 目の検査
- 全身を診たり股関節の動きに問題がないかチェック
私自身の診察では
- 母乳で困っていることはないか(特に熱を持ったり赤くなったらすぐ連絡するようにとのこと)
- 悪露はまだ続いているか
- 傷が痛むことはないか
- 避妊指導(母乳育児の間はピルは使えない等)
- エコー検査(お腹の上から)
だいたいこんな感じのことをしました。
だいたい20~30分くらいで終了します。
どうやって予約するの?
生後しばらくするとNHSから生後6週健診の予約をとるようにとの旨の手紙が届きます。また、ヘルスビジターからも予約をとるようにと説明があります。
うちの場合はGPへの登録が済んでから電話で予約を取りました。地域によってはネットから予約できるところもあるようです。
Postnatal checkと伝えれば、スムーズに予約がとれます。
NHSのホスピタル
うちの子供は生後6週の頃に一度検査を受けにNHSの病院検査を受けに行きました。
これは全員受けるわけではなく、何か特別に検査が必要だと判断された場合のみ、生後しばらくしてからNHSの病院で検査を受けることになります。
私の場合、妊娠中に羊水が少ないと言われたことがあり、そういった場合は赤ちゃんの股関節に問題が生じることがあるのだそう。
産後すぐにそういった説明があり、退院後しばらくしてから「〇月〇日〇時に病院のunit△△に来るように」というような通知が手紙で来ました。
病院ではエコーで足の付け根あたりを診て終了。幸い問題はありませんでした。
病院にかかる際に注意したいこと
病院に行く際に注意したいのは、必ず届いた手紙を持って行くこと。これは赤ちゃんの検査だけに限りませんが…
別に手紙がなければ検査が受けられないわけではありません。
しかし、私の行ったアデンブルックス病院は本当に広かった!
恥ずかしながら私は手紙を忘れてしまい、病院内のどのユニットに行けばいいかうろ覚えのまま病院に到着してしまったのです…。
検査を受けにきた旨を近くにいたスタッフに説明して、なんとか検査のユニットにたどり着くことができました。かなり早めに病院に到着していたので予約の時間までに間に合ったものの、本当に焦りました!
もし手帳にメモをするときは病院のどこかまでしっかりメモすることをおすすめします…!
その他
赤ちゃんの体重を測りたいときは?
イギリスでは、生後6週検診の後は1歳まで何もないので、体重を測る機会がありません。
自宅の体重計でもだいたいの重さを測ることはできますが、もっと正確に測りたいという場合、地域のChild Health Clinicを利用できます。それぞれの病院で曜日と時間が決まっているので要注意です。
場所によっては母乳指導や離乳食指導も受けられます。(離乳食教室には行ってみたかったのですが、コロナの流行が始まってしまい受けられませんでした。今もまだ再開されていないようです。)
このChild Health Clinicについてはヘルスビジター(前回参照)から案内があるかと思うので、分からないことがあれば質問してみましょう。
ヘルスビジターのことは前半の記事で説明しています。
緊急時は999
イギリスの救急のときの番号は999。
日本人的には救急(99)の語呂合わせで覚えやすいですね。
これは新生児に限らずイギリスで子供と生活するなら万が一のために頭の片隅に入れておくと安心な番号です。(もちろん子供だけでなく大人のケースにも使えます)
少し話は逸れますが、救急だけでなく消防の場合もこの番号なのだそう。
ちなみに通話料無料です。
土日や深夜に病院にかかりたいときは111
土日やGPの閉まっている時間帯に子供が高熱を出した…でもGPが開くまで待てない!
そんなときの番号は111です。
こちらも通話料無料。
まとめ
赤ちゃん&ママの健康については、
生後10日まではコミュニティミッドワイフ
生後11日~5歳まではヘルスビジター(訪問は生後1か月くらいまで) + 登録したGP
上記の専門家に必要と判断された場合はNHSのホスピタル
という感じで担当が移り変わります。
後半は新生児に限らない話になってしまいましたが、イギリスで赤ちゃんと暮らす方のお役に立てばうれしいです。
予防接種については別記事にまとめています。こちらからどうぞ。
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